Category: Inspiration
requiescat in pace
去年、お父さんとJJと一緒に行った砧公園で、葬儀の翌日、一人でアルプホルン持って、お父さんの好きだった「Amazing Grace」を演奏。朝から暑く、公園内にも人が殆どいない。セミとカラスも合唱してくれた。
色んなことを最後まで好奇心持って、楽しんで生きていた、お父さん。手先が器用で、色んな物を作ってくれた。沢山の国を一緒に旅し、橋や建物を見た。世界は広くて、様々な価値観があることを、お父さんの生き方から教わった。
スイスに戻って1週間。携帯に電話したら、元気なお父さんが出てくれるんじゃないかなと、思ってしまう。
当たり前の毎日、日常。大切に、過ごしていきたい。
Zurichsee
スイスは海がない国だけれど、ドイツ語で湖のことを「See (ゼー)」という。だから、チューリッヒ湖も「チューリッヒゼー」。
こんなに湖に近いところに住んでいるが、なぜかあまり行くことがない。観光客が多いからか、普段は高台の公園へ行く。
今週は、月曜日もペンテコステでお休み。週末の天気も良かったので、外にでている人も多い。私たちも久しぶりに湖沿いの公園へ行って、帰りはそこから船に乗って駅まで帰ってきた。普通のチューリッヒ市内の電車のチケットでこの船に乗れる。
自分の住んでいる街だけど、船から見える景色はいつもと違う。
今、住んでるアパートの騒音が煩くて、本当に引っ越しをしたいのだけど、家を見つけるのは至難の技。散歩しながら「こんな場所住みたいねー」とJJと話しながら、チューリッヒを散策する。湖沿いのカフェがあったり、大量の料理の本を道でゲットしたり、知り合いに出会ったり、毎回新しい発見がある。散歩はいいね。
pâtes
JJが4日間連続コンサートをジュネーブのAMRで無事終わらせ、お土産をたくさん持って帰ってきた。
私は仕事があったのでいけなかったけども、サックスのマルタンと若い二人組のカルテットで、コンサートは大盛況だったらしい。
お土産はいつもの定番のパテとパン(名前があるが、忘れた。パイ生地にカリカリベーコンが入っている)。いつもいくパン屋さんでJJは最終日に取りにいくと、予約したそう。
ジュネーブはさすがフランス語圏なので、フランスらしいパテやパティスリーは美味しい。ドイツ語圏では見当たらない。同じ国で食文化が異なるから、バラエティーに富んでいる。
このパテにサラダを付け合わせて、美味しくいただきました。パテは流石に自分で作ったことはないけど、いつか挑戦してみたい。
1. Mai
あっという間に5月に。今日はメーデーで仕事は休み。JJと近くを散歩。休暇に入っている人もいるので、街中は静か。街の広場では毎年デモが行われているけど、形だけになっている気がする。スイスの労働者は比較的守られているし、移民の人たちも仕事に就く機会があるし、フランスのように政府に対して怒っている人たちも少ないような気がする。それだけ、資本主義で平和慣れしているということだけども、ロシア、ウクライナ、パレスチナ、イスラエル、イラン、シリア、戦争が終わらない中、スイスでの問題は物価の上昇とか年金問題だけ。休暇にどこに行くか、何をするかの方が重要みたい。
仕事は順調。約100戸の集合住宅と商業施設の改築プロジェクト。3月末に確認申請図面を提出し(古い建物の改築も含むので、莫大な量の図面とそれに伴う資料)今は、ちょっと落ち着いている時期。来週はチームのみんなで、お疲れ様会。みんな私より年下だけども、年齢関係なく、仕事に責任持った、いい人たち。プロジェクトはまだまだ続くので、今後もいい距離感で仕事を続けていこう。やはり仕事での人間関係、雰囲気は一番大切だと思う。もちろん、前のように自分の事務所であれば、働いている人たちの全てを管理しなくてはならなかったけれど、今の大きな事務所で、働く環境も整った場所で仕事できるのことがどれだけ恵まれていることか、と、メーデーの今日、考えさせられました。
Libi
新しい事務所で働き始めて、早5ヶ月。チームのみんなも事務所の雰囲気も今までにないぐらい、快適。お子さんをもつ働くママたちも多く、みんな仕事とプライベートしっかり分けて、働いている。
同じセクションで働く、同世代の二人と一緒に、週末マットンへ。前から泊まりたいと行っていて、ちょうど日を合わせることができた。(JJはトルコのアンカラでコンサート)
私より年上のTさんは、山へ行く前から、事前に地理を調べて、なんと、このリビ湖(高度2000m、半分凍っている)に水着で飛び込み、寒中水泳をした。元からスポーツ大好きで、トライアスロンもしている。それにしても、この湖で泳ごうとする強心臓に驚かされた。3時間歩いて、夜はお風呂にも入って、仕事以外の色んな話もできて、とてもいい週末を過ごすことができた。
私は雪歩きに慣れていないから、しばらく筋肉痛に悩まされた。一緒にいった二人は、全然平気だったそう。
231024
誕生日を家の近くのお肉レストランでJJに祝ってもらう。久しぶりの石焼きステーキ(馬肉)。一体何歳になるんだっけ、と歳を確認。体が調子悪くなると、歳のせいにしたりしてるけど、普段の生活では余り歳を意識することがない。
一応アラフィフに入るので、今年はちゃんと婦人科とがん検診を受けた。日常生活にストレスがないといえば、嘘になるが(アパートの上階の人たちの足音。外のレストランのテラスに閉店後につるむ若者たちの話声、音楽。朝7時から始まる工事音、どれも本当に煩い)、一々気になっていたら体がもたないので、美味しいものを食べて、友人、家族といい時間を過ごせることに感謝して毎日を大切に過ごしていきたいと思う。
P’tit déj
フェスティバルの後は、JJと残って、山でバカンス。みんながいなくなって、急に静かになった。
1st Otomichi Festival
「第1回 音道フェスティバル」をマットンで開催。JJのプロジェクト「dialogue(s)」のCD発売にも間に合い(2年前にマットンの同じ場所で録音した)、宿泊施設も用意し、3食付きとコンサートというプログラム。
私もアルプホルンを演奏して、ゲストを迎えた。アペリティブは、地元のチーズとソーセージ。
午後は、隣村にある、「音の道」散歩をゲストと一緒に巡る。コントラバスのブルックスと、ドラムのエルベが先に準備して、外で即興演奏してくれました。自然の中で聞く音はまた違う。ブルックスもいつもよりのびのび弾いていた。
夕飯は、いなり寿司とちらし寿司を、ゲストの人にも手伝ってもらい、約20人分作った。
その後、メインの「dialogue(s)」のコンサート。休憩を挟んで、最後は、ピアノのジャンのソロコンサート。静かな山に、彼のバラードが響き渡りました。
音楽家の人たちはみんなジュネーブから6時間近くかけて電車と車で来てくれた。遠路遥々、ありがとうございました。
私も新しい仕事場の同僚が子供をつれて遊びにきてくれたり、色んな人たちが、フェスティバルを楽しんでくれた。来年どうなるか未定だけども、自然の中で、全ての人たちが楽しめるフェスティバルをまたできたらいいと思う。
Echo vom Zürihorn
天気がいい週末、JJのコンサートへ。チューリッヒから車で30分ぐらいの小さな町の丘の上にある廃墟がステージ。日が長くなり、外が気持ちいい。普段、JJはトロンボーンを吹くけれど、今回は本物の木のアルプホルン(重い!)でジャズや即興を仲間たちと演奏。4本のアルプホルンが同時に奏でられると、小鳥たちもその音に反響したり、自然の中で聞く、素晴らしいコンサートでした。小鳥だけでなく、蚊も大量発生して、身体中刺されたのは言うまでもない。
Japan 12/04/23-29/04/23
3年半ぶりの日本へ。鳥取砂丘のある山陰地方へ初めて訪れた。桜も大部分は散ってしまっていたけれど、京都御所内や、富士山近くで、見ることができた。
日本へ行く前に、PCRテストを受けなくてはならなかったり、戦争で飛行機がロシアの上を飛べなかったり、航空チケットが高かったり、その上、私は3月末に、事務所を解雇されたり、JJもヘルニアの手術をしたり、もう何だか分からないまま、落ち込んだりしたけど、とりあえず、日常を忘れて、ゆっくりしようということは確かで、久しぶりの日本をJJと一緒に満喫しました。
東京で1週間、その後、京都→金沢→鳥取→福岡→東京の順に回って、家族、友人と会ったり、JJのコンサートをしたり、私も始めたばかりのアルプホルンで、博史さん、純ちゃんと一緒に演奏したり、毎日、本当に楽しかった。
食べたいもの(たまごご飯、たらこ、イカ、エンガワ等)も沢山食べることができた。お寿司だけでなく、焼肉も台湾料理も、中華料理も、豆腐料理も、全部美味しかった。
3年ぶりに会う人たち皆、大変な時期を各々の場所でサバイブした感じを受けた。これ以上、世界が悪くならないように、私たちがしっかり頑張っていかないといけないな。子供たちが未来を悲観せず、生きていれば、辛いこともあるけど、それ以上に楽しいこともあるということを感じてほしい。
Alphorn
今回もまたアルプホルンを持って毎日練習。カーボンの軽いものは修理に出しているので、JJが持っている本物の重い木のアルプホルン。音の響き方がカーボンのそれとは、全く違う。しかし、まだまだ初心者の力入れすぎの吹き方をして、マウスピースが、本体から抜けなくなってしまった。
チューリッヒに戻り、JJと二人掛かりで抜こうとしてもびくともしない。ペンチで抜こうとしたけど、木の部分が壊れてしまいそうなので、諦める。近いうちにJJがお世話になっている楽器屋さんに持ち込んでマウスピースを抜いてもらいます。
JJ先生のアルプホルン講座の教え
「沢山息を吸って、考えすぎるな、力を入れすぎるな」
Happy New Year 2023!
明けましておめでとう。2023年になりました。今年も健康に気をつけ毎日を明るく過ごしていきましょう。
新しい事務所での仕事が始まる前に、1人で山へ。とても暖かい。近くのスキー場も雪が無くて、閉鎖してる。スキーのワールドカップも人工雪で補われたり、このアルプスも温暖化が止まらない。また太陽光パネルを至る所に作り始めて、環境的にどうなのかと疑問に思う。政府は電気、エネルギーの節約キャンペーンを推しているが、ウクライナの戦争で建材が高くなる前にと、建物を建てまくっている。今あるものを新しい使い方をして、活用すればいいのに。消費社会、資本主義社会の矛盾。
と愚痴るのではなく、自分のできることを自分のできる範囲で地球を守っていきましょう。
221024
46才の誕生日。山で、JJと一緒にお祝い。Wallisの事務所を辞め、現在求職中。初めて失業保険申請したり、提出する書類関係の多いこと、多いこと。申請している間に、次の仕事が見つかりそう。
この間にアルプホルンを始めた。これは、JJがコンサートで演奏する、軽くて折り畳める(テレスコピック)もので、何気なく吹いてみたら、意外にも音が出て、吹くのが楽しい。山で毎日JJに教えてもらって、天気がいい日は、1人で山に登って練習した。遠くにいる牛が振り向いてくれた。山で吹くと、自分が自然の一部になって、今抱えている問題も大したことないと思える。
こうやって自然の中で音楽を一緒に楽しめる人がいること、住む家があること、食べるものがあること、自分がどれだけ恵まれた暮らしをしているのか、考えさせられる。今も尚、ウクライナで戦争が終わっていないけれど、日々の暮らしを大切に過ごしていこう。
vacances
1週間の夏休み。JJのリハビリも兼ねて、久しぶりに山へ。移動は大変だったけれど(バスはバカンス客で満席)山では、のんびり過ごせた。JJが家の中の階段を上り下りする度、ハラハラドキドキ。山の牛小屋は段差は多いし、階段は急だし、ドアの敷居は高いし、全くハンディーフリーではない。それでも毎日少し歩くのはいいことなので、毎朝平坦な道を通って、近くの森へ行くのが日課になった。各地で猛暑が続いている中、ここは涼しい。日差しは強いので、日焼け止めつけてない足は、サンダル焼け。休みなのに、結局、普段通り早起きしてしまう。
JJは山に置いてあるトロンボーン吹いて、毎日ちょこっと演奏。私も時々一緒にメロディカ弾いたり、猫が遊びにきたり、あっという間に1週間が過ぎてしまった。明日からまたWallisで仕事。エネルギー補給も十分できたので、次の休みまでまた頑張るとしよう。
silence
canicule
ヨーロッパ全体が熱波に襲われて、スイスも毎日30度超え。毎年暑くなってきている。クーラーが無い場所がほとんどなので、家も仕事場も、朝だけ窓をあけて、冷たい空気をいれ、午後は雨戸も窓もしめきって、朝ためた冷たい空気を扇風機で循環させている。本当に原始的なやり方で部屋に暑さをいれないようにしている。
Wallisのアパートは屋根裏部屋なので、毎日サウナ状態。10分ごとに冷たい水を浴びてる。あまりにも暑いので、近くの湖へいって、ひと泳ぎ。日差しも、風も熱くて、フラフラ状態だっだけど、冷たい湖の水で一時のリフレッシュ。
accident
JJが全治6週間の怪我をした。足にはギブスをはめ、美術館で行われたコンサートは車椅子に乗って、演奏。怪我をした直後はこの楽しみにしていたコンサートをキャンセルしなくてはいけないと嘆いて落ち込んでいたんだけれど、JJは座って演奏できるし、車椅子も私が後ろから押して、美術館のインタレーションを前に堂々とパフォーマンス。さすがプロ。
ジュネーブからも古い友人がかけつけてくれたり、私がWallisで仕事している平日は、JJに差し入れしてくれる友人がいたり、怪我して改めて、色んなことを考えました。怪我は本当に怖いので、音楽家はアスリート並みに、体に気をつけていかないといけない。JJは毎日、薬を飲んでいるので、大好きなワインも全く飲まず。ジンジャーエール中毒になっている。砂糖のとりすぎか。ま、足が治るまでは好きなもの食べて、栄養つけてもらいたいです。
dialogue(s)
先週の土曜日に、Dialogue(s)のコンサートが原鳥事務所で行われた。聞きにきた人たちも演奏した3人も久しぶりのコンサートを楽しんで、大満足でした。その後、近くの公園の外のレストランで打ち上げ。
みんなと別れたあと、JJは側の水辺から(水無し)足を踏み外し、背中から大転びし、足の小指を骨折し、全治6週間の怪我をしました。現在、松葉杖と特別な靴を履いて、家で安静しています。
1週間前、こんなことになるとは誰も思わなかった。日本の安倍元首相も、命を失った。毎日無事に生きていること、もっと感謝していこう。
JJは気を持ち直し、来週のコンサートは車椅子でやることになりました。
sushi
事務所のお昼ご飯に、エビとサーモンの巻き寿司を作った。外は30度を超えている。 パラソルを設置すれば、快適なテラスになる。真夏の寿司を事務所のみんな喜んでくれた。
silence
Table
引き出しの上にコンロの蓋を置いたらテーブルになることを発見。高さも丁度いい。
Mathon
Wallisで働き始めてから、めっきりマットンへ行く機会が少なくなってしまった。Wallisからは、電車で直接行くとなると、山を超えるので7時間ぐらいかかる。結局チューリッヒから行く方を選んでしまう。イースターの連休があったので、久しぶりにマットンへ。一面たんぽぽが咲いている。いいお天気が続いて、草むしりをしたり、体も動かして健康的な休みを過ごしました。翌日はもちろん筋肉痛。
Exposition
Museum für Gestaltungで行われている展覧会へ。戦前にスイスに移民してきたイタリア人家族(Zanoli Family)が作ったテキスタイル工房の作品がメインに展示されている。洋服だけでなく、小物、靴、室内のデザインもある。製作過程で使われていた型紙や、道具も興味深かった。さすがイタリア人の美的センス。スイス人では考えられない、明るい色のトーン、組み合わせが多く、元気をもらえる展覧会でした。