Château Mercier

仕事終わり、ローランスと一緒に、私が住んでいる町のお城へ行った。ここの駐車場が、今やっている仕事の参考になるというので、最初に見学してから、その後、お城の広大なお庭でピクニックをした。

このお城のすぐ下の家に、20年前に住んでいた。そんな近くに住んでいながら、お城のお庭には行ったことがなく、今回ゆっくり訪ねてみて、その美しさに圧倒された。

元は、ローザンヌのお金持ち夫婦が、この場所にお城を建てた。全く木が生えていない場所に、沢山の木を植え、今では森になっている。ワイン畑でピクニック。次はJJも一緒に来れたらいいなあ。

printemps

Wallisはいい天気が続いている。仕事が早く終わった日は、家の近くのプールに行く。小さな施設だけども全面ガラス張りで山を眺めながら泳ぐことができる。平日も夜9時まで開いているので、人も少なくて、自分の好きなペースで泳ぐことができる。泳ぎ終わったら、子供用プールへ入って、外を見ながら、ぷかぷか浮かぶ。硬くなった頭も体もリフレッシュ。家にはお風呂がないから(シャワーのみ)ここをお風呂がわりにしている。

Cimetiere Platta

ローランスと一緒に参加した、お墓のコンペのプレゼンが終わった。地形模型も作って、車で運び入れる。ベルンからも、一緒に仕事をしたランドスケープアーキテクトのアンドレアが来た。

結果は、残念ながら賞ももらえず。それでも、ローランスと2人で色んなお墓を見に行ったりして、様々な死生観を学んだいいプロジェクトでした。

Summer time

先週から夏時間が始まり、日本との時差が7時間になった。毎年(農家の人やシステムの変更が大変だから)「今年が最後の夏時間」と言われているのだけど、今年もまだ存続。

朝の日の出の時間が早くなって、やっと冬の終わりを感じる。と思ったのも束の間、再び寒くなって、今日のチューリッヒは、雪が降った。4月の天気は移ろいやすい。写真はWallis。

Wallis

あっという間に3月。Vispの事務所もようやく慣れてきた。ボスのパスカルとベルナードは、前から知っているけれど、それ以外の事務所の人たちは初めての人たち。おじさん率高いけれど、みんな穏やかで(チューリッヒのペースとは全く異なる)マイペースに仕事してる。といっても、其々仕事をかかえ、忙しいのはどこも変わらない。私もパスカルと一緒に、木造の集合住宅のプロジェクトを始めた。早速敷地見学して、法規や日照時間を図面に落とす。くせのある、難しい土地。この州は、スイスの中で一番、晴天率が高く、冬も晴れている日が多い。

Hôtel de Rive

今年初めてのJJの演奏。コロナで2年延期になり3年ぶりにようやく行われた。ドイツ人のマリオネットマイスター(人形使い)のフランクが作った作品で、ジャコメッティを題材にした劇。人形と一緒に、フランス人の舞台俳優のパトリックと、JJとロビーの音楽家、計4人が舞台に立つ。10年続くプロジェクトで、毎回「今年が最後」と言い続け、なんと今回で97回目。どうせなら、100回を目指そうと、みんな奮起していた。コロナの制約が緩和され、お客さんたちもマスクをほぼしていなかった。

何度も見ている舞台だけれども、人形や映像や音楽が重なり合い、非現実的な時間、空間を楽しむことができました。

Bonne année 2022!

2022年になりました。年が明けてから、JJと山へ。初日の出ではないけれど、この日は朝の光がとてもきれいで、思わず外へ出て写真を撮ってしまった。今年は暖冬で雪が少ない。村の猫たちは、一度も遊びに来なかった。

1月中旬から、Wallisの20年前に働いていた事務所で再び働くことに決まった。去年から続いていたWalllisとの繋がりが、今年に入って急に動き出した。20年前とは働いている人が違うけれど、いい建物をつくっているのは確か。

Wallisにアパートも借りているので、平日はまたJJと離れて暮らすことになる。それもまた私たちの暮らし方。

コロナで暗いニュースばかりだけれど、人との繋がりを大切にして、明るく笑って、過ごしていきましょう。今年もどうぞよろしく。

 

Joyeux Noël!

クリスマスはJJとWallisのアパートで過ごした。家の近くを散歩したり、チューリッヒでは売られていない、美味しいパテやテリーヌを食べたり、JJは本屋廻りして、大量の本を買ったりした。寒くて湖が凍っている。鴨の大群が凍ってない場所で泳いでいる。

今年もコロナが無くならず、不安な生活が続いている。それでも私もJJも健康でいられること、散歩したり、美味しいものを食べられること、暖かい場所で眠れること、友人と笑って話せること、小さな幸せが周りにには沢山あることを忘れずに新年を迎えたい。Bonne année! 良いお年を!

promenade

怒涛の11月が終わった。Sionの事務所はコンペ提出で身体を壊し、プレゼンも終わり、辞めた。2ヶ月働いたけれど、最初に望んでいた80%の仕事ではなく、土日も働き、150%で働いていた。身体を壊すのも無理ない。こんなやり方では働きたくないし、それが出来る程、私も若くない。咳が止まらず、体もずっとだるかった。コロナのテストでは陰性で、ひたすら寝て、滋養のある食べ物を沢山食べて、やっと回復した。

事務所を辞めて今後の進退を考えている合間に、以前からの知り合いにコンペを一緒にやらないかと声をかけられた。タイミングも合いそうなので、やることにした。指名コンペなので(それでも競合は10社)、勝てる確率は高い。提出は来年2月。JJと散歩をしながら、ゆっくりといい案を考えていこう。

Peace Now!

Peace Now! のコンサートが、Langenthalの建築家の自宅で行われた。コロナで延期に延期を重ね、やっと演奏することができた。ホストの夫婦もとてもいい人たちで、コンサート前に素敵なご自宅を隅々まで案内してくれた。

聞きにきていた人たちの大部分は、ホストの夫婦の知り合いで、最後まで温かな雰囲気で楽しんでいた。

最終電車でチューリッヒへ戻り、バタンキュー。5人が一緒に演奏するのも今日が最後。またいつか、彼らの音楽が聞ける日が来ますように。

211024

45才になりました。秋晴れの日曜日。実際に私が生まれた日も日曜日だった。45年前の東京もこんなお天気だったのかな。

今朝は、JJから誕生日プレゼントをもらい、一緒にコーヒーを飲んで、それぞれ仕事へ。この写真は事務所の窓際で育てている、Cardonという野菜。クリスマスにグラタンにして食べる予定。事務所の反対側の住宅はやっと足場が解体され、工事が終わった。

新しい事務所での仕事は案の定、忙しい。毎日アパートに帰ると、夕飯も食べる気力が無い位、疲れていて、爆睡。よく眠れるのはいいけれど、チューリッヒへ戻ってきても、明日までの仕事をやっている。コンペの忙しさは、承知だけれど、働くリズムもう少し整えないといけないな。

最近はずっと「少年隊」の昔の映像を見ている。タイで家族みんなで行ったコンサートもネットにあって、懐かしくなった。今は解散したけれど、若い頃のダンスの映像は、今見てやっとそのすごさが分かる。特に、ニッキのしなやかでダイナミックな踊りに魅了されてる。

というわけで、45才の誕生日、少年隊の「仮面舞踏会」を聞きながら、チューリッヒで仕事しています。体に気をつけて、毎日を大切に過ごしていきましょう。今晩は、私のリクエストで、牡蠣と海老でお祝いする。楽しみ。

a room with a view

Sierreで新しく借りたアパートの窓から見える風景。学校の校庭が見える。昼間は子供たちの声が響く。夜は静か。このアパートには、平日暮らして、週末は、JJのいるチューリッヒへ戻る。2拠点生活も、やっと慣れてきたところ。部屋は、屋根裏部屋で小さいけど、1人で暮らすには十分な広さ。家具付きで、駅からも近い。本当にまたここに住むことになるとは。

40e AMR Jazz Festival!

ジュネーブのAMRが主催するジャズフェスティバルの40周年コンサートでJJが演奏した。フェスティバルの最終日は、6人の音楽家がそれぞれソロで出演。お客さんは、コロナの陰性証明書もしくは、ワクチンの証明書を見せないと入れない。そのせいか、お客さんは少なめ。それでも、JJの友達も沢山きてくれて、久しぶりの再会を楽しんでいた。AMRは、音楽家の集まるクラブで、ジュネーブに40年前に有志が集まって作られた。JJも初期のメンバーなので、今もこうやってコンサートができる。スイス国内だけでなく、国外からも音楽家が呼ばれ、沢山のコンサートが行われている。今は、こんな状況なので、コンサートは少ないけれど、子供たちに音楽を教えるアトリエがあったり、音楽家の練習室があったり、ジュネーブに住む音楽家にとってのホームベース。40周年、おめでとう!

Sion

Sionの事務所で仕事が始まった。9月中は、事務所近くのウィークリーレジデンスを借りていて、そこから見えるお城。20年前にスイスに来た時に、一度見に行ったことがある。夜はライトアップもされていて中世の世界に迷い込んだかと思うぐらい綺麗。

新しい事務所は、ボス(同世代女性2人)を含め、働いている人たちも、みんないい人。働くリズムも、人間的。チューリッヒ(ドイツ語圏)に比べ、ここはフランス語圏のラテン系の人たちなので、何となく大らかな人たちが多い。晴れている日が多いのも関係しているかも。

早速若いスペイン人の男の子と一緒に地ビール工場のコンペの仕事を担当。地元の建築事務所しか呼ばれていない、ある意味、閉じられているコンペ。ビールは飲めないけど、ビールの製造法に詳しくなった。

Lac Géronde

Sierreの南側にある小さな湖。おじいさんが静かに泳いでいる。ここは、JJとも繋がりがある場所で、この湖に建つホテルに長期滞在した時にそのホテルの名前(Hôtel Grotte)の曲を作った。

Sierre

スイス南のヴァレー州の街、Sierreへ。2001年に初めてスイスへ来た時に3ヶ月位住んだ家。もう20年も経つ。なぜここに来たのかというと、この街の隣街の建築事務所で働くことになったから。

チューリッヒから通うのは大変なので(電車で2時間半かかる)、この近辺にアパートを借りようと思って、久しぶりにこの街を訪れた。そして前住んでいた場所を記憶を頼りに尋ねてみたら、何も変わっていなかった。この家は、当時、働いていた事務所が用意してくれた部屋で、他の人たちとシェアしていた。

そして、運良くこの街に家具付きアパートを見つけたので、またこの街に住むことになりました。平日はこっちで生活し、週末、チューリッヒへ戻る2拠点生活。どうなるか、楽しみ。

la villa turque

コルビュジエがトルコ旅行から帰ってきてから作ったヴィラ。今は高級時計の会社の持ち物になっているので、見学は外観のみ。オリエントの影響を多大に受けている。

la maison blanche

ここ最近、コルビュジエに縁がある。ここはコルの両親の最初の家。森の中に立つ、光あふれるヴィラ。部屋数も沢山。色々なプロポーションの窓があって、家の中でも森にいるみたい。

両親だけが暮らすには広すぎるのでは、と下世話な心配も。レマン湖の両親の最後の家(一体、幾つの両親の家を建てるのか?)はこの家の一部屋ぐらいの大きさだった。多分、年を取るにつれ、人は小さな空間の方が落ち着くのだろう。

 

la Chaux-de-Fonds

スイスのジュラ地方、la Chaux-de-FondsへJJとプチ遠足。前もって決めていたのではなく、JJが読む本が無くなったので、この街にフランス語の本屋のチェーン店があるのを見つけて、ついでに散歩をしようということに。チューリッヒの本屋には、フランス語の本はほぼ置かれていない。フランス語圏に行く時、JJはまず本屋さんへ行く。

この街は建築の歴史的には、とても重要な場所。コルビュジエの生まれた街で、彼の最初の住宅や建物が残っている。そして、19世紀に火事で街が焼け尽くされた後に再建された建物と道が碁盤の目のように並んでいる。建物のファサードの高さや側面も合わされて、どの道も遠くまで続いている。