家にあった中古のCDやDVDや本をリサイクルショップへ持って行く。チューリッヒには幾つかリサイクルショップがあって、不要品を無料で引き取ってもらえる。荷物を引き取ってもらった後、お店の中を覗いたら「活字セット」を発見。鉛の活字が引き出しに入ったまま売られている。
以前から、この「活字セット」をのみの市で探していたので、即買いする。引き出し2枚分。不用品をお店に引き取ってもらい身軽になったと思ったら、前よりも重い荷物を運ぶことになってしまった。お店の荷車を借りて、ガラガラ転がしながら、そのまま事務所へ。
実はJJは、音楽をやる前に「Typograph」(活版印刷職人)として、ジュネーブ新聞の印刷会社で働いていたことがある。今は、コンピューターに代わり、この職業自体、ほぼ無くなっている。職人になる為には、4年間の修行と試験があったそう。JJが書く文字が読みやすいのは、この仕事のおかげだと思う。
JJは、私の買い物を見て驚いていたが、昔の仕事道具を目の前にして、やり方を教えてくれた。鉛中毒を防ぐには、牛乳を飲むのがいいそうだ。このセットはドイツ語バージョン。ちゃんと印刷するには、道具も足りないのだけども、ロゴや名前はできそう。何を刷ろうか、考えるだけでも楽しい。